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高橋ペットクリニックからのお知らせです。臨時休診や飼い主様への情報を提供します。


CT三次元画像解析ハンズオンセミナーに参加してきました!

獣医師篠崎です。

週末にCT三次元画像解析ハンズオンセミナーに参加してきました!

IMG_9908.jpg

そもそもCT検査とは、X線(エックス線)を利用して物体を透過したX線の量をデータとして集め、コンピュータで処理することによって、身体の内部を画像化する検査です。
レントゲン検査もCT検査と同じで、X線を使った検査方法ですが、レントゲン検査が2次元(平面)の画像であるのに対し、CT検査は3次元(立体)の画像を得ることができます。3次元の画像を得ることで、臓器の形態異常や腫瘍の形状、血管走行などより多くの情報を入に入れることができます。
これにより、腫瘍の転移状況を詳細に評価できたり、腫瘍と血管の位置関係や先天的な血管の走行異常などが可視化でき、手術計画が立てやすくなりました。 

今回のセミナーでは、CTで得られる画像をよりわかりやすくするため、2D画像を3D画像にする方法を勉強してきました!

CTで得られる画像は様々な”断面像”です。
例として、オクラのCT画像で説明してみます。
まず、輪切り(体軸断面といいます)IMG_9915のコピー
FullSizeRender 2

次に縦断面(矢状断面といいます)

IMG_9917のコピー

FullSizeRender 4

このように、本来なら包丁で切らないとわからない断面がCT検査では切ることなくわかるんです!
すごいですよね!

そして、この断面図を集約し3Dにすることで、よりわかりやすくすることが、今回のセミナーの目的です。
オクラでいうとこんな感じ…
FullSizeRender 9

実際に、肝臓に腫瘍ができてしまったわんちゃんの3D画像を作ってみました。
紫色の大きな塊が腫瘍です。
ぶろぐ_003
このように術前に血管との位置関係を確認することで、より安全な手術を行うことができます。(赤:血管)
ぶろぐ_004

CTは専門的な読影技術が必要な検査ですが、このように画像を3D化することで、誰にでもわかりやすい画像を提供できるのではと考えています。
不安な気持ちを抱える飼い主さまに、わかりやすい説明ができるよう、またワンちゃんネコちゃんにより安全な治療ができるよう活かしていきます!
何かご不明な点などありましたら、お気軽に声をかけてください!

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