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胃拡張捻転症候群(GDV)X線検査編

高橋ペットクリニック 外科ケースより

胃拡張捻転症候群

胃が拡張し時計回りに捻転してしまう疾患です。
この疾患は治療しても死亡率が20〜45%と言われる非常に恐ろしい病気です。

好発犬種:胸の深い大型犬に多いですが、小型犬においても稀に発生します。

症状:何回もえずくが何も吐かないおなかが張ります。水を飲ませるとすぐに吐き出すなどです。ぐったりするケースがほとんどです。

診断はX線検査が有効な診断ツールです。
今日はこの胃拡張捻転症候群のX線所見について紹介します。

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典型的な所見は側方像において拡張した胃の内腔に線が入ります(青矢印)。

背腹像jpg

うつ伏せで撮影すると、ガスを有する隔壁のある2箇所の空間ができあがります(青矢印)。

違う症例です。
rateraru
胃の入り口がねじれているので、食道の拡張がみられることがあります。

背腹像
うつ伏せでこの症例も隔壁のあるガス貯留空間が2つみられます。

これらのX線検査所見が確認されたら、すぐに治療に入らないと死亡します。

治療編は次回紹介します!!

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