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高橋ペットクリニックからのお知らせです。臨時休診や飼い主様への情報を提供します。


犬の肺腫瘍(5) 外科手術編

高橋ペットクリニック 外科ケース

肺腫瘍 外科編です。

前回のCT検査で明確な転移がなく、外科手術可能と判断できたケースでは外科手術を実施します。

今回はCT検査で左後葉の肺腫瘍と判断されたケースです。

ひだり第5−6肋間開胸術を実施しました。

↓クリックすると写真が大きくなりますが、血がだめな方はクリックしないでください!!
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かなり大きめの肺腫瘍でした。

腫瘍である左肺後葉を取り出し切除します。
↓クリックすると写真が大きくなりますが、血がだめな方はクリックしないでください!!
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切除後はこのような感じです。
↓クリックすると写真が大きくなりますが、血がだめな方はクリックしないでください!!
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切除した左肺後葉
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病理組織検査において肺腺癌と診断されました。

犬の肺がんのステージは癌の大きさと転移で評価されます。
ステージⅠは癌の大きさが3cm以下
ステージⅡは癌の大きさが3〜7cm転移なしあるいは3cm以下で同一側気管支リンパ節転移あり
ステージⅢは癌の大きさが7cmを越えて転移がないあるいはステージⅡで転移あり
ステージⅣは癌の大きさにかかわらず、リンパ節転移と癌性胸膜炎、反対側の肺内転移あり

それぞれの報告されている予後は
ステージⅠで952日
ステージⅡで658日
ステージⅢで158日
ステージⅣで52日
との報告があります。

小さいうちに見つけることが大事ですね!
もちろんステージⅠの時は症状がないケースが多いです。
健康診断で見つけるのが理想でしょう!!


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