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高橋ペットクリニックからのお知らせです。臨時休診や飼い主様への情報を提供します。


犬の胸腺腫(治療編2:外科治療)

高橋ペットクリニック 外科ケースより

前回から続きです。

犬の胸腺腫はステロイド療法によって縮小効果が見られました。
しかしこの治療では限界あります。

最も効果的な治療法は外科的治療となります。

胸腺腫の手術は通常胸骨縦切開によってアプローチします。
↓クリックすると写真が大きくなりますが、血がだめな方はクリックしないでください!!
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上が頭側 下が尾側

開胸するとこのような所見です。
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上が頭側 下が尾側

胸腺腫をはがしていって、最後胸腔から取り出します。
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胸腺腫を切除した後の胸腔内
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きれいに除去することができました!

切除した胸腺腫
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切除後の胸部X線検査所見です。
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前胸部の腫瘍は消失し、心臓の位置も元に戻りました!!

犬の胸腺腫の外科治療の予後は、1年生存率は80%以上で、巨大食道症と併発していなけれ中央生存期間は800日と言われています。しかし再発率は10〜20%と言われています。

犬の胸腺腫について4回にわたり紹介しました。本日が最終回になります。

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