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高橋ペットクリニック ブログ

高橋ペットクリニックからのお知らせです。臨時休診や飼い主様への情報を提供します。


胃拡張捻転症候群(GDV)

高橋ペットクリニック 外科ケースより

10ヵ月齢 ジャーマンシェパード 嘔吐 食欲不振
症状開始から3日が経過していた。

レントゲンにて胃拡張、捻転ありと判断。
そのまま緊急手術です。
↓そうとう気持ち悪いのでクリックは気合いを入れてください!!
IMG_2667.jpg
うあーーー胃壁が腐りかけている!!
飼い主さんに確認してもらい、手術が終わっても難しいかもと話す。

胃内ガスを抜去、捻転整復、口から水道ホースを入れて胃内内容物を除去。
↓胃内ガスと胃内内容物を除去後の胃
IMG_2669.jpg

その後胃壁腹壁固定。(再発防止の為の手技)
IMG_2670.jpg
この子はなんと次の日から元気になりました。

胃拡張捻転症候群(GDV)は大型犬で突然見られる恐ろしい病気です。
胃が捻転してしまうので、胃への血液が流れなくなりまた胃からの血液が戻れなくなり、時間の経過によっては胃壁が壊死してしまってるケースも遭遇します。
とにかく早く捻転を整復することが大事だと思っています。

この病気はみんなが助かるとは限りません。手術中に亡くなる子、術後に亡くなる子など難しい病気です。

初期症状は吐き気(吐こうとするが何も吐けない)水を飲むとすぐに吐く(吐出)お腹がはれるなど。
大型犬でこのような症状が出た場合は、すぐに動物病院へ!!

胃拡張捻転症候群は緊急疾患です!!




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