先天性門脈体循環シャントという病気
先天性門脈体循環シャントという病気があります。
通常、食べた物が吸収されて、門脈という血管に流れ込みます。
その後肝臓に運ばれて、肝臓内で無毒化され、全身に血液が流れます。
しかし、先天性門脈体循環シャントでは、門脈から異常な血管(シャント血管)が生まれつき存在し、肝臓を通過せずに無毒化されていない血液が全身に流れてしまいます。
そのため、肝性脳症(神経症状)、消化器症状(食欲不振、嘔吐、下痢)、泌尿器症状(膀胱炎、膀胱結石)などを引き起こします。
治療は外科的に異常血管(シャント血管)を結紮(むすんでしまう)することです。内科的治療には限界があり、長期的な生存は難しいと考えられています。
先週手術をした症例のレントゲン血管造影写真です。
赤色の矢印が異常血管(シャント血管)です。門脈から異常血管が奇静脈に流れ込んでいました。また肝臓の血管が全く写っていませんでした。

異常血管(シャント血管)を結紮したあとのレントゲン血管造影写真です。

異常血管はなくなり、肝臓内に造影剤が流れ込んでいます。
通常、食べた物が吸収されて、門脈という血管に流れ込みます。
その後肝臓に運ばれて、肝臓内で無毒化され、全身に血液が流れます。
しかし、先天性門脈体循環シャントでは、門脈から異常な血管(シャント血管)が生まれつき存在し、肝臓を通過せずに無毒化されていない血液が全身に流れてしまいます。
そのため、肝性脳症(神経症状)、消化器症状(食欲不振、嘔吐、下痢)、泌尿器症状(膀胱炎、膀胱結石)などを引き起こします。
治療は外科的に異常血管(シャント血管)を結紮(むすんでしまう)することです。内科的治療には限界があり、長期的な生存は難しいと考えられています。
先週手術をした症例のレントゲン血管造影写真です。
赤色の矢印が異常血管(シャント血管)です。門脈から異常血管が奇静脈に流れ込んでいました。また肝臓の血管が全く写っていませんでした。

異常血管(シャント血管)を結紮したあとのレントゲン血管造影写真です。

異常血管はなくなり、肝臓内に造影剤が流れ込んでいます。